人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2007年3月21日

教育と言う言葉

最近さかんに教育の崩壊が叫ばれている。教育再生プランの

委員会が出来て皆さんが議論もされている。国会も教育再生

を優先課題にされているようだ。

いじめや、学級崩壊など新聞紙面に出ない日はないと言っても過

言ではない。

ある新聞に教育は英語でEDUCATIONであるが、

語源はEDUCEであり、即ち潜在している能力を引き

出すから出来た言葉とあった。

なるほど「引き出す」ことが重要なのだ。

今は引き出しに詰め込みすぎて整理が出来ずに混乱しているの

かも知れない。

コーチングと言う言葉が流行しているが「まさにその人の持って

いる良いものや、潜在しているものを引き出す」手法である。

但しその前に「その人に対する人間観」がなければ単なる

スキルで終わり何の意味もなさないことは言うまでもない。

企業のコンサルや個人別のインタビューをしていて強烈に感じる

のだが「皆さん考える癖」がついていないのだ。何故?と質問す

ると「毎日の仕事に追われそのような精神的・物理的余裕がな

い」と言われる。

確かにそうだろう!しかし何だか少しおかしい。人間は追い詰め

られると必死で考えるものだ。「忙しい」と言う言葉は正当に聞

こえる言い訳に過ぎないかもしれない。私はインタビューで皆さ

んと共に引き出しの整理をし、具体的な良いものを見つけ出し、

期限を区切り磨こうとしている。

教育とは「おしえはぐくむ」ことなのだ。

私の知り合いに教職に転じた人がいたので「何故こんなに教育が

崩壊しているのか?」と尋ねた。

その方は「自分達が本当に1人1人を真剣に見つめられる人数は

20人です。要はもっと熱意のある教職員を増やしていかねばな

らないと思います」とのことだった。

現場の意見は説得力がある。組織のチームメンバーも、ミーティ

ングの人数も7人から8人までが最適と言われているでは

ないか。

2007/03/21 19:33

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