人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2008年1月20日

守りと攻め(ビジネスサプリメント295号)

昨年星野ジャパンは北京オリンピックの切符を獲得したが、

「守り」と「攻め」をおおいに考えさせられた。

そう!何としてでも確実に「攻めて」得点しないことには勝てないのである。

絶対に負けは許されないのだ。

世界からの日本離れが起きている現在、日本経済も守りに入っているような

気がしてならない。

「守り」か「攻めか」は企業の個人別ヒアリングをしても感じることがある。

トップがワンマンで「白」でも「黒」と言えばそれに従う組織が多いのが

現実でもあり、メンバーが堂々と自分の考えを言い切れないもどかしさを

感じることが意外にも多いものだ。

トップには「心地良い情報しか入らない」「言えばガツンと言われる」

風土では衰退しかない。トップと言うものは「甘言」は大いに受け入れるが、

「諫言」は嫌うものである。

即ち組織が「守り」に入ってしまっているのである。

なぜなら各人が「保身」に走り、そこからは何も新しいものは生まれない。

「攻める」人間は潰されるケースが多いのが残念である。

もちろん役割や立場で判断しなければならないことは多いが、

素直に意見が出せて良ければ果敢に実行に移す組織は強い。

即ち「攻め」の組織なのだ。

また「正確な判断」と「素早い判断」とどちらが大事か?

その時の流れにもよるが、あえて「素早い判断」が求められる時代

になったようにも感じる。

要は攻めるべき「勇気」を持ち、守るべき「信念」を持った組織体が

今ほど求められる時はない。

2008/01/20 19:04

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