先日の朝日新聞に「ディーセント・ワーク<decent work>」と言う
言葉が掲載されていた。
国際労働機関(ILO)が打ち出した言葉で、使われてもう8年以上が
経つそうだ。ディーセントと言う言葉を辞書で引くと「ちゃんとした」とか
「見苦しくない」とある。
今日本でも「ワーキングプア」なる言葉が良く使われ、グローバル競争で
過酷な労働を強いられた人達が増え始めた。
要は働きに見合う報酬が保証されていない現実もある。
ディーセント・ワークをILOでは「働きがいのある人間らしい仕事」
と訳しているそうだ。
どのような仕事でも「やらされ感」から「達成感」へチェンジすれば
働きがいにつながるものなのだ。
契約社員・派遣社員・パート社員・準社員・嘱託社員など雇用形態が
多様化している現在だが、今一度整理しなおさなければならない。
4月からはパート労働法が改正施行されるが小手先で対処してはならない。
先日50歳後半の男性社員が転職をしようと、ある企業に応募された。
求人票には年齢や性別等の条件で何も無かったようだが、
先方に電話を入れると「実は若い世代を募集している、その年齢ならば
嘱託1年契約すら出来るかどうか分からない」との返事だったとか。
数々の企業に働く方と個別ヒアリングすると、年齢や性別だけで戦力
にならないと言うことはないと確信する。
ヤル気のある方を如何にモチベーションアップさせていくかに尽きる。
働きがいのある仕事が出来て、安心できる雇用形態を考えた企業の
方が生産性も上がり成果も出るのではないだろうか。
2008/02/03 09:52