人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2008年2月 3日

ディーセントと言う言葉(ビジネスサプリメント297号)

先日の朝日新聞に「ディーセント・ワーク<decent work>」と言う

言葉が掲載されていた。

国際労働機関(ILO)が打ち出した言葉で、使われてもう8年以上が

経つそうだ。ディーセントと言う言葉を辞書で引くと「ちゃんとした」とか

「見苦しくない」とある。

今日本でも「ワーキングプア」なる言葉が良く使われ、グローバル競争で

過酷な労働を強いられた人達が増え始めた。

要は働きに見合う報酬が保証されていない現実もある。

ディーセント・ワークをILOでは「働きがいのある人間らしい仕事」

と訳しているそうだ。

どのような仕事でも「やらされ感」から「達成感」へチェンジすれば

働きがいにつながるものなのだ。

契約社員・派遣社員・パート社員・準社員・嘱託社員など雇用形態が

多様化している現在だが、今一度整理しなおさなければならない。

4月からはパート労働法が改正施行されるが小手先で対処してはならない。

先日50歳後半の男性社員が転職をしようと、ある企業に応募された。

求人票には年齢や性別等の条件で何も無かったようだが、

先方に電話を入れると「実は若い世代を募集している、その年齢ならば

嘱託1年契約すら出来るかどうか分からない」との返事だったとか。

数々の企業に働く方と個別ヒアリングすると、年齢や性別だけで戦力

にならないと言うことはないと確信する。

ヤル気のある方を如何にモチベーションアップさせていくかに尽きる。

働きがいのある仕事が出来て、安心できる雇用形態を考えた企業の

方が生産性も上がり成果も出るのではないだろうか。

2008/02/03 09:52

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