あるコンサル先企業の幹部ミーティングで「コミュニケーション」が
一番大切であると言う結論になった。
「明日から皆なで声かけをしよう!」とのこと、あまりにも抽象的でありストップをかけた。
具体的ではなく「スローガン」であり、絶対に上手くはいかないと思った。
A氏は皆に声をかけていると自信を持って言われていたので、7人の部下を持つ
A氏に実験台になってもらった。前提条件としてあくまで実験だからと念押しした。
A氏の手帳に全員の名前を書いてもらい「1ヶ月間声をかけたら正マークを入れて欲しい」
と頼んだ。「おはようございます」でも、「お疲れ様」でも良いからと。
そして1ヶ月後に発表してもらったら、A氏は驚いたご様子だった。
何と多い人で30回、少ない人は3回と言う結果が出た。
後は10回から20回までの方ばかりであった。
A氏は全員に平等に声をかけていると言う思い込みがあったのだ。
早速原因究明である。A氏を責めてはいけない。
30回の方は席も隣で毎日顔を合わせている。良く飲みにも行く。
3回の方は外勤で帰りが遅く出会う機会が少ないし、
何となく気が合わないと言うことが判明した。彼からも声がかからないのである。
そこでA氏はその方と忌憚なく話し合ってみると宣言された。
お互いの誤解や、A氏の関心度の低さが原因のようだった。
それからは気軽に話し合えるようになったのである。
また手帳につけられていたが、3回が20回になっているではないか!
ものごとは「可視化」することによって「気づく」ものであり、
気持ちだけでは実践にはつながらない。
2007/04/28 10:38
| パーマリンク
企業経営はその時代の変化に合わせ「アクセル」と「ブレーキ」の使い分けが
ポイントではないだろうか。
企業成果=エンジン×アクセル×ハンドルさばき に例えることが出来る。
すばらしい車でも中古車でも安全運転が出来れば良い。
一番大事なのはハンドルさばきを間違えると大事故につながるのである。
そう企業理念(ハンドルさばき)の浸透こそ一番大事なことである。
最近の企業不祥事が続発しているのも、理念が間違ってしまっている。
即ちハンドルさばきの間違いではないだろうか。
またアクセルを踏みすぎてスピードを出しすぎての事故ではないだろうか。
甘言と諫言と言う言葉があるが「諫言」がブレーキである。素直に聞ける
風土こそ正しい運転が出来るのである。ブレーキがない車は怖くて乗れない。
「くさいものに蓋をする」のではない。情報を共有し異質な意見や「おかしいぞ!」
と感じる風土づくりが出来る組織こそこれからの世の中を生き抜くことが出来る
と思う昨今である。これは組織に限らず個人においても同じである。
ブレーキをかける時にアクセルを踏まないようにしたいものである。
2007/04/22 10:24
| パーマリンク
実に4年半にわたり「ビジネス・サプリメント」
と題したメールマガジンを続け3月末の250号で
終了した。
これからはHPとMIXIとの併催でまた新たな
スタートをする。
私も60歳を過ぎたが、先日安田薬師寺管主の
お言葉が日経新聞に掲載されていた。
<60歳の還暦で人生ひと巡りするが、
それを二回繰り返すのが人間本来の寿命>と仰せである。
また四季であれば65歳までが「夏」と仰る。
私はもう晩秋と感じていたが。まだまだ真夏なのである。
5つの心も説いておられる。「感謝・思いやり・敬う・
赦す・詫びる心」なのだ。
今の自分に対しては感謝の心から始まる。そう!
この10年間は修羅場であったが、この10年に感謝しよう。
だから今元気で暮らせる自分があるのだ。
和田先生の「人は感情から老化する」と言う本にあったが、
歳ではなく「好奇心」を忘れないことが大事。サムエル
ウルマンの「青春の詩」そのものだ。
よし!もう1回転していこう。
赦す(ゆるす)・詫びる(わびる)が難しいが、
素直になろうと思いこのブログを始めることにする。
251号のスタートである。
2007/04/13 20:17
| パーマリンク
| コメント (1)