良く綱引きの事例でお話しするが、1人対1人の場合はそれぞれが持っている力
の100%を出し切るが、人数が増えるほど本人は無意識に力を抜くそうだ。
「リンゲルマン効果」と呼ぶ。100%の力が50%ぐらいになってしまう人数は、
何と8人対8人の時とある。
またラタネの法則には、目隠ししヘッドホーンをつけて大きな声を出すと言う実験
をすると、1人と言われた時はかなり大きな声を出すが、
一緒に2人・3人と言われるとだんだんと声が小さくなるようだ。
実態は1人だけなのだが。
即ち集団の中にいると無意識に「誰かが?」と言う意識が働くのである。
講演後の質問もなかなか出にくい。タウンミーティングもやらせ質問だったが
本当に出にくいのだ。誰かが口火をきるとどんどんと出る場合がある。
最近の卑劣な犯罪である、列車内の暴行事件も「誰かが通報」するだろうと
言う意識が働いたのではないか?
ある新聞に掲載されていたが、心理学で「冷淡な傍観者」と言う考え方が
ある。目撃者が多ければ多いほど個人の責任が軽くなり、
自分が率先して行動を起こす動機が弱まるそうだ。
組織にも同じことが言えるのではないか?あなたの組織は大丈夫だろうか?
2007/05/17 22:54