人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2007年6月 7日

共育を考える(ビジネスサプリメント259号)


人を育てることは本当に難しい。それぞれの個性があり、得意・不得意も

大いにある。また育てるのはその人に対する「人間観」を持たないと単なる

伝達に過ぎない。決してスキルではない。

日経ビジネスに元サッカー日本代表監督の岡田氏のコラムがあった。

攻撃は得意なのに、守りが全く出来ない選手がいたそうである。どんなに

教えても試合になると出来ない。そこで「守備が上手い選手を横のポジション

に置くから、守りは考えず攻撃だけに専念しろ」と言われたそうだ。

そうするとその選手は急にディフェンスをこなせるようになったのである。

そう!出来ないことに時間をかけて努力させるよりも、出来ることを伸ばす

ことにより出来ないことまでもが出来るようになる好事例である。

コーチングが大流行であるが、決して否定はしない。

しかしマニュアル通りで人は変わるだろうか?

岡田氏も言っておられたが「感情的に相手を怒ってはいけない」とあるが、

そうもいかないことがあると。私も1000人を超える方々とヒアリングしてきたが、

時には感情的な言葉を言ったことが度々ある。

でもその一言で相手の方は「気づかれる」ことが多い。

人を教えることは「教育」プラス「共育」ではないかと強く感じる。

2007/06/07 09:39

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