組織風土の改革で「何でも言い合える組織こそ生き残る」とよく言われる。
確かに自由な発想の基で若手社員等が感じたことをどんどんと言い合える
職場も見てきた。先日TV番組の「カンブリア宮殿」で小林製薬の商品ネーミングを
皆さんがいろいろと考えられている映像が流れていた。
皆さんのお顔がいきいきとされていたのが印象的だった。
しかし現実的に多くの組織の中では「自由にモノが言える」と言うことは
大変なことであり、その風土作りはトップ自らの気づきがない限り難しい。
トップの立場になると甘言はおおいに聴くが、諫言は嫌になるものだ。
先日日経新聞の春秋に掲載されていたが「このままでは、この組織はまずい」
と気づいたらどうするか?
改革のために立ち上がるのが正しい姿勢であることは言うまでもない。
しかし、良く分かるがそれが出来ないのが大半ではないだろうか。
何故なら「本当に聴いてくれるのか」「馬鹿な奴とマイナス評価される」
「ひょっとして左遷されはしないか」などなど「自己保身」を感じるものだ。
今行政機関や企業で起きている不祥事はおそらく内部で気づいていた人が
たくさんおられたことだろう。
「出る杭は打たれる」ではなく「出ない杭は腐る」ことを肝に銘じたい。
2007/07/04 07:13