人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2007年7月11日

気づいて考える(ビジネスサプリメント264号)

元職時代、私は現場の方達との会話を大切にしてきた。

約500人の方々と語り合ったのである。ある女性販売員の方に

競争店の見学を依頼したことがある。

その時は「見てきて欲しい」とだけ言った。返って来た答えは

「よく売れていました」とのこと。そんなことは分かっている。

どこがどのように自店と違うのか?どのように改善すればお客様に

喜んでいただけるのかを考えて欲しかったのである。

そこで「時間帯別のお客様層は?販売員の連携は?

見やすく買いやすい状態か?販売員とお客様との会話は?

売れ筋商品は分かりやすくなっているか?」などなどヒントを与えた。

今度の答えは全てに満足がいくものが返って来た。

早速その方が上司に進言し売り場変えを提案し、

売り上げアップにつながったことがあった。

このプロセスが気づきには大切なのである。

先日日経新聞に豊田康光氏のコラムがあった。

監督は三原監督である。豊田氏が「カウント0-3から打ってはいけませんか?」

と尋ねたそうだ。そうすると「打ってもいい。だが打つならヒットだぞ」と言われた。

結局豊田氏は打たなかったそうだが、「打つな、待て!」と言われるより

気分が数段良かったと述べておられた。

そう「自分で考え、自分で結論を出させる、

即ち気づかせることの重要性」を改めて思った。

2007/07/11 06:22

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