最近夕張の破綻を学ぶツアーが数多く組まれているようだ。
「失敗の教訓を学んで」と言うキャッチフレーズである。
そう!成功からはなかなか学べない、失敗からは数多くのものが
学べることは筆者も経験済みである。
何故日本はあの戦争に負けたのかを分析した「失敗の本質」
と言う本を読み強烈な印象を受けたこともあった。
何故なら、なまなましい経験からくるものは、何にも増してインパクトがある。
夕張の再建のキーワードは「所有しないこと」とあった。
あるTV番組で見たが、夕張の市民病院が、心ある医師の使命感で
診療所「夕張医療センター」として再開されたようである。
スタッフを減らし、給与も減らし、ベッドも縮小、空いたスペースを介護の
転用などすごい努力をされた。
薬剤師が老人にクスリの飲み方を同じ目線で丁寧に説明されている。
しかし、指摘が入った。その老人は一度に説明されても頭に残らない、
ポイントを絞り、必ず確認の質問をせよと。
何よりも増して感服したのは「治療」から「予防」に重点を置かれたことなのだ。
即ち病気にならないためにアドバイスされる、このような考え方は
あまり今までになかった。
組織においても「利益」を出すことよりも、「お客様にご満足いただけるには」
にチェンジしないと利益にはつながらない。
価値>価格なのである。
事の本質を見極められる組織がこれからは生き延びるのではないかと
夕張の事例から感じた。
コメント
2007/07/18 07:52
meg
こんにちは。
やっとtype keyのアカウントをつくりました。
これで時々おじゃまできますね。
「治療」から「予防」。
まさしく------
治療と両輪ではあるでしょうが
この考え方は今後の日本でとても大事なことだと
私も思います。