昨年から兵庫県雇用開発協会主催の「セカンドキャリア支援」の
常任講師をさせていただいている。
在職中の45歳から60歳までの方々に対してセカンドキャリアを
真剣に考えようと言う主旨から開催されるようになった。
講義と共に希望者には個人の「キャリアカウンセリング」まで行われている。
団塊の世代は今年から満60歳を迎えるが何と約700万人もおられる。
改正高年齢者雇用安定法が昨春施行され、満65歳までの雇用延長も
なされるようになった。
彼らには「技術の伝承役」「後輩への的確な助言者」「人脈の紹介」など
おおいに期待されているのである。
しかし技術の伝承が「自慢話」だけであったり、的確な助言が
「高圧的な意見の押し付け」であったり、本当の人脈は「紹介しない」
なんてことで勤務延長されていたら、現役世代の方々はおおいに困るし、
彼らが単にうっとうしい存在になりかねない。
それぞれに役割や立場が変わるのである。
そのことを十分認識し「意識の切り替え」が出来ないと
真の「セカンドキャリア」とは言えない。
「言うは易し、行うは難し」である。
またビジネス社会の経験を積んでおられるので、
経営層に対しての「諫言」が出来なければならない。
これもまた誠に難しい。
「自立」「リビルド」「プライドを心におさめる」ことに気づかないと
前には進まない。
継続雇用・完全退職・独立起業などさまざまな人生が待ち受けているが、
「輝けるセカンドキャリア」を送りたいものである。
2007/07/28 08:24