人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2007年8月21日

教えると言うこと(ビジネスサプリメント271号)

「教育」とは「おしえはぐくむ」と書くが誠に難しい。

知人で教員をしている人から「目からウロコ」の話を聞いた。

彼はある小学校で養護学級の担任をしている。

わずか数人だがまさしく真剣勝負なのだ。その子の個性やおかれた

環境に合わせて同じ目線で取り組まないといけないと言う。

そして子供達を1人の人間として教えていくことが、自分自身の「気づき」になり、

人に対する考え方も今まで以上に真剣になり、大変彼らに感謝していると言う

ではないか。まさに「共育」、掛け値なしに素晴らしいと思った。

先日も私は道を教えてもらったことがあった。

方向が分からず良く道に迷うことが多いのだが全く正反対のところを歩いていた。

配送関係の車が止まっていたので運転をされる方に目的地を教えてもらおうとし、

地図を見せたらその当たりまで行くから横に乗ってくださいと言われ、

お言葉に甘えて即目的地にたどり着いた。

その後、ご好意はありがたかったがこれで自分は良かったのかと考えてしまった。

自分で探さなかったのでまた迷うのではないかと猛反省。

外国で地図を広げ迷っていた人が、その国の人に目的地を尋ねたら、

地図の現在地と思っているところと全く違ったようだった。

尋ねられた人は正しい現在地まで案内し「後は自分で探せ」と言われた

とかという話を聞いたことがある。なるほど!これが人に教えると言うことか。

2007/08/21 19:24

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