ある企業のコンサルでまだ比較的若いAさんと言う幹部の方と個別ヒアリング
を2回した。1回目は「ズバズバ」と言いたいことを言われる。
すごく正論なのだが、自分の世界での話しになり、全体像を見ておられない
ように感じた。
即ち「木を見て森を見ず」なのだ。またその言葉一つ一つが相手にどのように
受け止められるかの感受性にやや欠けておられる。
情と理のバランスが極めて悪い状況であった。その時私はあえて何も言わずに、
あまり反応もしなかった。
2回目のお話の機会があったので、どのようになられたのか楽しみで臨んだ。
そうすると「この頃これで良いのか迷っている、誰も私にブレーキをかけてくれない」
とお話になるではないか。周りの人達は「どうせ彼に言っても!」とか
「彼はバリバリやっているから!」とかの思いがあると感じた。
何かあることで上手くいかず悩まれたのであろう。
まだ他責にする部分は残るが、良くご自分で気づかれたと感心した。
そして次のようにコメントした。
「Aさん、良くご自分で感じられたね!部分だけを見ず全体を見ながら、
自分自身がブレーキかなと思った時には、思い切りブレーキを踏んで
もう一度考えよう、周りの方々にも自ら聴いてみよう、あなたが一人だけ
浮いていると言うことはないか?」とアドバイスした。
そう!自分自身の「気づき」から次のステップが生まれるのである。
2007/09/23 15:50