人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2007年10月13日

現場の力(ビジネスサプリメント279号)

先日の日経新聞に稲盛和夫氏のインタビュー記事が掲載されていた。

「組織の一体感が大事」、その集団がどう言う目的で存在するのかを

リーダーがはっきり示し、部下に理解・納得してもらわないといけないと

言われている。

砂をかむような人間関係の中で働かされていれば、会社がひとたび傾いた

ときに内側から瓦解するとも述べておられた。実感として良く理解出来る。

先ずは内部固めが如何に大切かを改めて思い知らされたのである。

しかし理解納得してもらうには、「現場言葉で話さなければならない」。

ザ・リッツ・カールトン大阪では就業前に15分程度のコミュニケーションが

行われるそうだ。経営理念や顧客サービスを現場言葉で語る会なのである。

例えば「妥協のない清潔さ」と言う理念では「出来るホテルマンのポケットは

ゴミでパンパンに膨らんでいる」、何故なら「どんなに小さなゴミも、ポケットに

入れるからだ」と言う話を共有し、徹底して実践するのだ。

そう言えば前職で売り場を巡回すれば、手は汚れるし、ポケットはゴミで膨れ

上がったことを思い出した。いくら掃除をしても、次から次へゴミは出てくる、

そこで気がつけば拾う癖がついてしまったものだった。

退職してから、他の百貨店でもゴミを拾った自分があったが

慌ててまた元に戻してしまった?????。

組織の一体感とは働く従業員が「現場レベル」で必ず決めたことを

理解し徹底してやり通す大切さ、それが現場の力ではないだろうか。

2007/10/13 06:15

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