先日の日経新聞に稲盛和夫氏のインタビュー記事が掲載されていた。
「組織の一体感が大事」、その集団がどう言う目的で存在するのかを
リーダーがはっきり示し、部下に理解・納得してもらわないといけないと
言われている。
砂をかむような人間関係の中で働かされていれば、会社がひとたび傾いた
ときに内側から瓦解するとも述べておられた。実感として良く理解出来る。
先ずは内部固めが如何に大切かを改めて思い知らされたのである。
しかし理解納得してもらうには、「現場言葉で話さなければならない」。
ザ・リッツ・カールトン大阪では就業前に15分程度のコミュニケーションが
行われるそうだ。経営理念や顧客サービスを現場言葉で語る会なのである。
例えば「妥協のない清潔さ」と言う理念では「出来るホテルマンのポケットは
ゴミでパンパンに膨らんでいる」、何故なら「どんなに小さなゴミも、ポケットに
入れるからだ」と言う話を共有し、徹底して実践するのだ。
そう言えば前職で売り場を巡回すれば、手は汚れるし、ポケットはゴミで膨れ
上がったことを思い出した。いくら掃除をしても、次から次へゴミは出てくる、
そこで気がつけば拾う癖がついてしまったものだった。
退職してから、他の百貨店でもゴミを拾った自分があったが
慌ててまた元に戻してしまった?????。
組織の一体感とは働く従業員が「現場レベル」で必ず決めたことを
理解し徹底してやり通す大切さ、それが現場の力ではないだろうか。
2007/10/13 06:15