組織には優れた真のリーダーが必要なことは言うまでもない。
昔は「形だけのリーダーを神輿に乗せて担いでおれば何とかなった」
時代もあった。しかし今は違う!企業経営でもボトムアップは大事だが、
いざと言う時には「強烈なトップの意志決定」が必要だ。
「負け」を経験しているリーダーは強い。「勝ち」ばかりのトップはいずれ
大きな壁に遭遇することが多い。
ドラッカー氏が以前「リーダーはしたいことではなく、しなければ
いけないことをするべき」とも言われた。
そう!「しなければならないことをしていない」リーダーが組織を狂わす。
昨今簡単に「修羅場を逃げてしまうリーダー」が非常に多い。
企業の不祥事でごまかしや納得できない弁明に終始しているケースに
出くわすことが多すぎる。見ていて哀れを感じる。
以前相撲の親方になった寺尾関が連続出場記録を更新しておられた時、
大きな怪我をされて休場を余儀なくされたことがあった。
元横綱八角親方がお見舞いに訪れた時に次ように言われたそうだ。
「寺尾!怪我して良かったなぁ、何故ならお前は将来親方としてリーダー
になる人物だ。怪我をした時の痛みや、苦しみの気持ちを味わうことが
将来きっと役に立つ」と言われたとか。
リーダーは苦労を知らないエリートでは務まらない。
挫折してそのことをくぐり抜けることがメンタルヘルスで言う
「ストレス耐性」がつくのである。
そして人の痛みが分かる素晴らしいリーダーになれるのではないだろうか。
2007/10/19 22:42