先日日本の競争力が2007年度は5位から8位に後退したと言う
ことが発表された。スイスに本拠を置く世界経済フォーラムがまとめたものだ。
サブプライム問題でかまびすしいが、1位は相変わらずアメリカなのだ。
イギリスは2位から9位に落ちてしまった。日本は政府の債務や技術革新など
でも遅れを取っているとのこと。フィンランド、ドイツ、スウェーデン、シンガポール
などの国がコツコツと改革を進めている。
まさに時代は「下りの激流をボートで上りきる力」がないと、
どんどん下に落ちてしまう。現状維持は後退なのである。
現状で何とかなると思うところが怖いのである。まさに国も、
組織も、個人も「何とかなるシンドローム」になってはならない。
今ほど「自立」が求められる時はないだろう。
そのためには世の中の「変化」を先取りする「気づき」が非常に
大切になってくる。「おや、おかしいな?」と思うことを、先送りして
しまうことが改革を遅らせる。
我々は「言うべき時にはその時に言う」「やるべき時にはその時にする」
ことを先送りしてはいないだろうか?
うさぎと亀のお伽話ではないが、うさぎの昼寝ばかりしていては、
いざと言う時にはもう間に合わない。
よく言われる「動物園の猛獣」に慣れきってしまうと、「野生の猛獣」には
戻れない。即ち自分の餌は自分で獲得出来なければ、飢え死にしてしまう
のである。
良い意味での「危機意識」を持ち続けてこそ未来は開ける。
2007/11/08 18:36