人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2007年12月14日

売ってこい!(ビジネスサプリメント289号)

ある販売会社の現場社員の方とお話をする機会があった。

最近会社全体が伸び悩み傾向にあり、売上げを伸ばさないと

いけない状態であるとのことだった。

上司からは毎日朝礼で「ともかくこの商品を売ろう!」と

ハッパがかかるらしい。そして毎日売上げグラフを示され、

攻められるとのこと。もう毎日同じようなことを聞くのは嫌だと言われる。

私が「でも売れないことにはどうしようもないのではないか?」と話すと、

精神論だけでは売れない、「どのようにして売ろうか?彼はこのようにして

売れた」など具体的な話をして欲しいと言われる。

もちろん自分で考えながら仕事をするのが基本だが、

この方はまだ入社2年目であり、真剣に悩み始めたのである。

ポジにならずネガになってしまわれていた。

上司のことを「あの方は自分で売れるのでしょうかね?」

とも言われるではないか。

そう!精神論は大事だし、ハッパをかけることも大事、

しかし部下のレベルに応じて「具体的なヒントや、気づき」を与えないと

かえってモチベーションは落ちる。「○○のこの良さをお客様に言っている?」

「この前売れたお客様をご訪問しどなたかを紹介してもらおうよ!」とか

現場言葉で話さないことには、今の時代の上司は「ガンガン言っていますが、

どうも彼らはヤル気がないですね」なんて言葉を漏らしてはいないだろうか。

具体的な言葉で、具体的に語らないと、具体的な成果は出ないのだ。

2007/12/14 07:37

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