ある販売会社の現場社員の方とお話をする機会があった。
最近会社全体が伸び悩み傾向にあり、売上げを伸ばさないと
いけない状態であるとのことだった。
上司からは毎日朝礼で「ともかくこの商品を売ろう!」と
ハッパがかかるらしい。そして毎日売上げグラフを示され、
攻められるとのこと。もう毎日同じようなことを聞くのは嫌だと言われる。
私が「でも売れないことにはどうしようもないのではないか?」と話すと、
精神論だけでは売れない、「どのようにして売ろうか?彼はこのようにして
売れた」など具体的な話をして欲しいと言われる。
もちろん自分で考えながら仕事をするのが基本だが、
この方はまだ入社2年目であり、真剣に悩み始めたのである。
ポジにならずネガになってしまわれていた。
上司のことを「あの方は自分で売れるのでしょうかね?」
とも言われるではないか。
そう!精神論は大事だし、ハッパをかけることも大事、
しかし部下のレベルに応じて「具体的なヒントや、気づき」を与えないと
かえってモチベーションは落ちる。「○○のこの良さをお客様に言っている?」
「この前売れたお客様をご訪問しどなたかを紹介してもらおうよ!」とか
現場言葉で話さないことには、今の時代の上司は「ガンガン言っていますが、
どうも彼らはヤル気がないですね」なんて言葉を漏らしてはいないだろうか。
具体的な言葉で、具体的に語らないと、具体的な成果は出ないのだ。
2007/12/14 07:37