いよいよ新しい年を迎えた。
今年の干支はネズミ、干支十二支のスタートである。
「えと」は辞書で引くと「兄<エ>弟<オト>の意」とあった。
旧暦で木・火・土・金・水の五行をそれぞれ「え」と「と」に分けて
十千に配し、それと十二支と組み合わせて、六十を一回りとして、
年月日に当てるとある。
私は一昨年還暦を迎えたが、六十歳は最近人生の折り返し点とも
言われるようになった。十二年を五回すれば六十年、
一つの節目の年でもあるのだ。
薬師寺の安田管主は「六十歳の還暦で人生ひと巡りするが、
それを二回繰り返すのが人間本来の寿命」と仰せで、
六十五歳までは季節に例えたら「夏」なのであるそうだ。
要はこのような節目の年に「人生の踊り場」を作り振り返ってみる
ことも大切ではないだろうか。停滞するのではない、
一度「ランディングして、機体整備をして次のフライト」に備えるのである。
友人が次のようなことを言っていた。
「信号が赤でも、危険がないと分かれば渡っていく人が人生の成功者と
思っていた。しかしやはり赤は止まれと言う信号であり、ここで一旦止まり
周りの状況を良く見て進むべきだと分かった」と。
昨年の企業などの不祥事を見ていると、「赤信号みんなで渡れば怖くない」
が復活したように思う。本年は余裕を持って脚下照顧
<反省し自分自身の足元を顧みよ>したいと思う。
2008/01/01 06:45