人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

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2008年1月 1日

新年を迎えて(ビジネスサプリメント292号)


いよいよ新しい年を迎えた。

今年の干支はネズミ、干支十二支のスタートである。

「えと」は辞書で引くと「兄<エ>弟<オト>の意」とあった。

旧暦で木・火・土・金・水の五行をそれぞれ「え」と「と」に分けて

十千に配し、それと十二支と組み合わせて、六十を一回りとして、

年月日に当てるとある。

私は一昨年還暦を迎えたが、六十歳は最近人生の折り返し点とも

言われるようになった。十二年を五回すれば六十年、

一つの節目の年でもあるのだ。

薬師寺の安田管主は「六十歳の還暦で人生ひと巡りするが、

それを二回繰り返すのが人間本来の寿命」と仰せで、

六十五歳までは季節に例えたら「夏」なのであるそうだ。

要はこのような節目の年に「人生の踊り場」を作り振り返ってみる

ことも大切ではないだろうか。停滞するのではない、

一度「ランディングして、機体整備をして次のフライト」に備えるのである。

友人が次のようなことを言っていた。

「信号が赤でも、危険がないと分かれば渡っていく人が人生の成功者と

思っていた。しかしやはり赤は止まれと言う信号であり、ここで一旦止まり

周りの状況を良く見て進むべきだと分かった」と。

昨年の企業などの不祥事を見ていると、「赤信号みんなで渡れば怖くない」

が復活したように思う。本年は余裕を持って脚下照顧

<反省し自分自身の足元を顧みよ>したいと思う。

2008/01/01 06:45

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