私が世の中に出て働き始めた1969年はアポロ11号の月面着陸が
TV中継され興奮のるつぼだった。
また翌年は大阪万国博が開催され想定範囲を超える入場者で賑わった。
世の中は高度成長に向かって突き進んでいた。
売上げは前年比120%や130%は当たり前だったのである。
また途中ではオイルショックで大混乱もあったが仕事に夢中になり
一生懸命に取り組めば、それなりの成果が出た時代でもあり、
いわゆる「団塊の世代」は必死で頑張ってきたのである。
当時は有利な職種や会社や仕事は決まっていた。
しかし世の中はコペルニクス的転回をし始めている。
大きな会社が突然破綻、銀行や保険や百貨店などの業界では統合が進み、
昔の会社の名前すら分からない時代となってしまった。
現在は「大きいことはいいことだ」の再来の感がする。
そのような時代に「有利な仕事」が今は「不利な仕事」に変わってしまうと
言うことが多々起こっている。
これからの時代は有利・不利の基準は全くなくなっていくだろう。
要は自分を「リフォーム」し、そして何かを「リビルド」しながら、
何が得意か・何が好きかを考えないといけないと痛切に感じる。
また「ぶら下がり症候群」では枝が必ず折れてしまう。
団塊の世代が60歳を迎えつつある今は「改正高齢者雇用安定法」が
施行され65歳までの雇用が確保された。
しかし自分自身の「エンプロイアビリティー」を高めて仕事を進めないと
大きな壁にぶち当たるように感じるこの頃である。
2008/01/07 20:10