最近いろいろな方からお話を伺うことが多いが、ご本人が何らかの形で
知られたお話や聞かれたお話は心に残らないことがある。
そう!講演でも「スキル」や「こうすれば良い!」等と題したものは殆ど役に
立たないことが多いのではないだろうか。
「講釈師、見てきたような嘘を言い」と言う川柳があるが、虚飾の話や実話
でないものは心に響かないことが多い。響いても現場では活かされないことがある。
いわゆる評論家的では「なるほどなぁ!」で終わってしまう。
「○○さんはこのように感じたそうである」なんて言ったところで、
実際は「○○さんに真意を聞かなければ分からない」ものなのだ。
私は経験した話しかしないようにしているし理論はあとづけで構わない。
自分が痛い目にあったことや、切り抜けて上手くいったことしか人に
語れないと確信する。
特に失敗した話は聞かれる方が興味深く聞かれる。
そして自分事に置き換えられるのではないか。
要は自分の言葉で自分の体感したことを分かりやすくお話し、
聞かれる方の「気づき」のご参考になれば良いと思う。
お話しているその場面で「これではいけない」と気づくことも良くあるが、
次の機会はそれを糧として生かせばよい。
「気づき」のない人生は面白くない。今悩んでおられる方も、
「悩んで解決しますか?」と申し上げたい。
自分で具体的に動けば<気づき>が出てくるものではないだろうか。
2008/02/16 07:40