企業の不祥事でお詫び会見が良くTVで放映される。
また政治家や官僚の方も度々そのような場面が多くなってきた。
形だけならもういいよと言いたくなる。
その中でも驚いたのは東芝社長の「HD-DVD」事業からの撤退会見だった。
何とお一人でされているではないか。全ての質問も一人でこなされている。
ずらり役員一同が並び、横でささやくような不細工な姿なんて見たくない。
みんな本気でお詫びされているとは到底思われないのは私だけだろうか。
トップは孤独なのである。その勇気が無ければ務まらない。
私も倒産時に兵庫県加古川市で記者会見なるものをしたことがあったが、
4人が居並び本当に緊張するものだ。
また質問も誰が答えるか譲り合う姿はみっともなかった。
東芝の撤退は英断だったのではないか。現場は「捨てないで欲しい」と言う
気持ちが出て当然であろう。そして躊躇して延びてしまうものだが、
それでは遅いのである。「速い決断と、遅くても正しい決断」のどちらが
大事かと言えば、このような混迷した世の中では間違いなく「速い決断」
ではないだろうか。
もし決断後間違っておれば即修正すれば良い。
企業の「選択と集中」が求められている現在、トップの決断は誠に
孤独なものである。今の世の中は決断が遅すぎることが多い。
その結果日本パッシング(日本はずし)から日本ナッシングになるような気が
してならない。トップになる方はまさに「正念場」で孤独に耐える力が無ければ
ならないと思う。
2008/03/28 13:08