人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2008年4月17日

メタボで騒ぎすぎ?(ビジネスサプリメント308号)


4月から40歳から74歳の国民5千6百人を対象に、生活習慣病を

減らすための「特定健診・保健指導」が始まった。

メタボリックシンドロームを予防し減少させるためらしい。

健診の基本は腹囲測定で、男性は85cm以上、女性は90cm以上

の人を対象に血圧、血糖、脂質などの値を加味して生活習慣病になる

リスクの高い人をふるい分け指導すると言うものだ。

私も4月に人間ドックに行ったが幸い腹囲は範囲以内で、

どうやら大丈夫のようだった。しかし異常にチェックされているし

何だか変な感じがしたのは私だけではないだろう。

これは個人のメタボであり、組織のメタボ診断も凄く大切な問題と感じる。

組織のメタボはメンバーに自覚症状がなく組織体を蝕んでいく。

段々と進んでくるとその組織は破綻の危険性も出てくる。

私の組織メタボの診断項目は

①仕事に埋没し、時間が足りないなど他責傾向にないか?

②仕事がパターン化してカイゼンの努力がなされていないか?

③仕事の目的意識が欠如してしまい、手段が目的になっていないか?

④5つの「あ」(あきらめる・あわてる・あせる・あてにする・あなどる)が蔓延

 していないか?

⑤問題点を「先送り」してしまう傾向がないか?

⑥出る杭は打たれると言う風土になっていないか?

⑦P→D→C→AのサイクルでDまでは行くが「C」がなされず

 やりっぱなしになっていないか?

このようなことを現場の方々にお伺いすると必ず何処かの項目で

引っかかることが多い。その時は速やかにトップ自ら体質改善しないと

破綻が大きな口を開けて待っているものなのだ。

2008/04/17 06:17

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