従来の日本型雇用は「終身雇用」「年功序列」「企業別組合」のご三家で
あったが近年これが見事に崩れ去ってきたのは言うまでもない。
しかし最近の独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査によると
「終身雇用」に賛成している勤労者の割合が9割近くになったと発表された。
一つの企業に定年まで勤める「終身雇用」を支持する割合は86,1%、
勤続年数と共に給与が増える「年功序列賃金」を支持する割合も
過去最高の71,9%にまでなったとある。
また職業キャリアとして「1つの企業に長く勤める」をあげた割合も過去最高の
49,0%、「いくつかの企業を経験」との回答は24,6%で「独立自営」支持は
過去最低の11,7%になったようだ。
これは最近定職につかないフリーター(つけない要素も大いにある)が増え
「安定的に働きたい」と言う時代背景も大いにあるのだろう。
私が長年勤務した会社を辞職した時は誠に不安であった。
定年まで働けるものと思い込んでいた自分があった。
しかし転職をして「カルチャーショック」を受け目が覚めたことも事実である。
そして転職の「助走期間」があったからこそ現在「独立」出来たと確信する。
仕事に対する考え方はいろいろあるが、実感するのは「ぶら下がらない自己
を如何に確立するか」が最も大事である。独立が必ずしも立派なこととは限らない。
組織の中にいても「自立した自己」を確立することこそが、
この混迷の時代に最も求められているのではないか。
2008/05/22 06:32