世の中「品格」と言う言葉が大流行である。この種の本も氾濫している。
辞書で引くと「どことなく、その人に備わっている品位」とある。
最近大相撲の千秋楽横綱決戦でお互いが勝負後に「バトル」したとか、
しないとかが話題になっている。要するに「横綱としての品格」がないと
判断されたのである。相撲は日本古来の「道」でもある。
柔道・剣道・弓道等と同じく、相撲道なのである。
しかし勝負も凄く大切なことでもある。
相撲は「神事」なのだそうだ。水を含む、塩を撒き清める、四股を踏む
のは悪霊を払う意味があると聞いた。勝負に負けて「相撲に勝った」
などと言う言葉をよく聞いた。
私は学生時代に弓道をしていた。「礼に始まり礼に終わる」、
弓道八節と言うものがあり、最後は「残心(身)」と言うものがあった。
的に当たろうと、あたるまいと「常に冷静に心を落ち着けた姿勢を保つ」
ことが求められた。残念な顔などすれば叱られたものである。
そう言えば昔の双葉山が連勝記録の破れた時に「我、未だ木鶏たりえず」
と言われたとか。相撲道に励む方には「道」を思い起こして欲しいものだ。
勝たねばならないが、心・技・体を整えると共に「木鶏」を目指して欲しい。
心が大切なのである。そうすれば勝負には必ず「勝つ」、
「克己心=自分との闘い」の問題なのだ。
自分の態度や行動を変える「勇気」と守るべき道を守る「信念」を持って欲しい。
未だに出来ていない私だが、ビジネスパーソンにも言えることではないだろうか?
2008/06/04 14:17