人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2008年6月 4日

品格について(ビジネスサプリメント315号)

世の中「品格」と言う言葉が大流行である。この種の本も氾濫している。

辞書で引くと「どことなく、その人に備わっている品位」とある。

最近大相撲の千秋楽横綱決戦でお互いが勝負後に「バトル」したとか、

しないとかが話題になっている。要するに「横綱としての品格」がないと

判断されたのである。相撲は日本古来の「道」でもある。

柔道・剣道・弓道等と同じく、相撲道なのである。

しかし勝負も凄く大切なことでもある。

相撲は「神事」なのだそうだ。水を含む、塩を撒き清める、四股を踏む

のは悪霊を払う意味があると聞いた。勝負に負けて「相撲に勝った」

などと言う言葉をよく聞いた。

私は学生時代に弓道をしていた。「礼に始まり礼に終わる」、

弓道八節と言うものがあり、最後は「残心(身)」と言うものがあった。

的に当たろうと、あたるまいと「常に冷静に心を落ち着けた姿勢を保つ」

ことが求められた。残念な顔などすれば叱られたものである。

そう言えば昔の双葉山が連勝記録の破れた時に「我、未だ木鶏たりえず」

と言われたとか。相撲道に励む方には「道」を思い起こして欲しいものだ。

勝たねばならないが、心・技・体を整えると共に「木鶏」を目指して欲しい。

心が大切なのである。そうすれば勝負には必ず「勝つ」、

「克己心=自分との闘い」の問題なのだ。

自分の態度や行動を変える「勇気」と守るべき道を守る「信念」を持って欲しい。

未だに出来ていない私だが、ビジネスパーソンにも言えることではないだろうか?

2008/06/04 14:17

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