ギスギスした職場から成果は出ない(ビジネスサプリメント(316号)
先日セミナーをしていた時にいろいろと「現場の気づき」のお話をさせていただいた。
最後に「その気づきをどのように評価に結びつけるのですか?」とのご質問があった。
数字であれば簡単に分かるが定性的なものは評価しにくい。
私は「部下に関心を持ち、常にその動向を把握して必ず私はあなたを見ているよ、
良くがんばったね!」と言う気持ちがあるか、ないかがポイントと申し上げた。
数字が例え未達であっても、「次なる成果に結びつけることが出来ているのか?
難攻不落のお得意先の受注が目標額から少なくても取れたのか?などなど
その方への関心度合いが一番大切であり、それを評価にリンクしてあげること」
とお答えした。
最近は成果主義の弊害から「チームワークなどの定性的な評価を軸とするものに
切り替えた企業」も多くなってきた。
成果主義だと自分のスキルや提案力がなかなか共有出来ないのではないだろうか。
そうすると「職場の雰囲気もギスギスして殺伐としたものになってくる」
競争相手は「常に変化する市場やお客様のお気持ちを他社よりも素早く
キャッチすること」なのである。
ましてや自社で競争ばかりしている時代ではない。
売り上げとか利益と言う結果が大切なことは言うまでもないが、プロセスをも
評価してあげれば結果に結びつくのではないだろうか。
すすめ方がおかしければ修正してあげれば良いのである。
それが出来ずに「結果」ばかりで精神論で励ましても、
あまり効果は期待できないことを体験している。
2008/06/12 06:43