本年4月から「メタボリックシンドローム」の特定健診が開始された。
肥満が健康上好ましくないとは分かっていても、現実的な危機感は
誠に薄いのが現状ではないか。
メタボリックシンドロームは内臓脂肪が蓄積した上で、糖尿病や高血圧、
血中脂質異常が進み動脈硬化になり、怖い「心筋梗塞」や「脳梗塞」に
つながると言われている。一番危険なのは「自覚症状」がなく
進行することなのだ。同じようなことが「組織」にも言えるのではないか?
私は組織の健康診断をさせていただくことが多いが、殆ど自覚症状なく
進んでいるケースが多い。
例えばメタボ傾向の組織は「他責の文化になってはいないか?」
「仕事がパターン化していないか?」「目的意識が希薄になって手段が
目的化していないか?」「NOと言えない風土になってはいないか?」
「問題点の先送りの体質になってはいないか?」「決めたことが守られ
ていない風土になっていないか?」などなどが必ず散見される。
中にいては気づかないのである。即ち自覚症状が麻痺して感じなくなるのだ。
今世間での数々の企業や、行政の不祥事は全てこの兆候があり、
ある日突然に発症するのである。酷い時は組織体が破綻し消滅してしまう
危険性をはらんでいる。
日常当たり前になってしまうと変えるには凄いエネルギーと勇気が求められる。
そう!厚いメタボの「壁」があり、それを突き破らねばならない。
特に個人ではなく組織となると「甘えが生じる」ものだ。
今のあなたの組織は「メタボ」になっていないだろうか?
もし気づけばその「壁」を今の内に突き破ろう。
2008/07/16 14:37