人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2008年7月21日

ハラスメントを考える(ビジネスサプリメント322号)

先日21世紀職業財団の「セクハラ担当講師セミナー」を2日間受講した。

みなさん非常に熱心な方ばかりであった。

このお話を聞いて時代は全く変わったなぁとしみじみと感じたのである。

ハラスメントとは辞書に「harassment=悩ます(される)」とある。

セクハラ・パワハラなどかまびすしい世の中である。要は受け取り手の

感じ方なのだが、あまりにも度が過ぎているケースが多いのが実態とか。

このような例題があった・・・・・・・

①私は上司から社内の飲み会の席で「早く結婚しろ」と何度も言われ不快

②私は上司や同僚から「おばさん」と呼ばれたので「やめてくれ」と言った

ところ「親しみを込めて言っているのだから良いではないか」と言われた

③私の上司は業務用メールを女性の部下に送る時に、末尾にハートマーク

をつけることがある

②や③はとんでもない話ではないか。しかし①は部下のことを思って言って

いるのに、なんて言う言葉が出てきそうだが、「言った言葉の裏にあるもの」

を考えるとおかしい。いずれもセクハラに該当するそうだ。

また「お前なんか役に立たない、辞めた方が良い」は完全なパワハラなのである。

今いわゆる「いじめ」問題が大きく取り上げられているが、そう!いじめなのかも

しれない。このセミナーを受講して思ったのだが、「何がハラスメントなのか?」を

考える前に、人に対する「respect=尊敬」のマインドを持っている人材がリーダー

にならないと問題は解決しないと確信した。

ハラスメントが続いて「メンタルヘルス問題」につながってからではもう遅い。

2008/07/21 10:57

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