人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

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2008年8月 7日

D・カーネギーの話し方教室(ビジネスサプリメント(325号)

もう30年以上前の話である。D・カーネギーの話し方教室に夜半年間通った。

メンバーは確か老若男女15名ぐらいであったと記憶する。

仕事で疲れているのにしんどいなぁと思ったことは度々だった。

名著の2冊は読破しなければいけなかった。毎回各人が確か5分ぐらいの

スピーチをするのである。時間オーバーは許されなかったし、指導者はあまり

何も言われない。テーマが与えられたり、モノを使ったりいろいろなパターンが

あった。そして最後には参加者が「誰のお話が一番印象に残ったか?」を投票

し、1位になった人は確か「ボールペン」がもらえるのである。

私も必死でお話の組み立てをした記憶があるが、情けないことに1位になったのは

半年間で1回だけ・・・・・・・・・・

その時に講師が言われたのは「NHKのアナウンサーは素晴らしい話し方だが、

それを求めているのではない」と、要は「聴き手の心に如何に印象的にお話が

出来るのか?」が問われると言うことであった。

特に今でも印象に残っているのはある老看護婦の方のお話だった。

決して流暢な話し方ではない、訥々としたお話の仕方であるが

ある死の病に侵された患者さんとのお話であった。そのお話をお伺いして

、この方が献身的な看護をされている様子が目に浮かんだのである。

私もこの方に投票したのを記憶している。そう!「講釈師見てきたような嘘を言い」

ではなく自分の言葉で心から話されているのである。

それ以来、私は出来る限り解説的な話はせず、実際に体験したり感じたりしたことを

分かりやすくお話するようにしている。

この体験が今の仕事につながっているのではと確信する。

2008/08/07 05:49

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