先日、日経新聞の記事で「ストレス過労深刻に」と題しての記事が掲載されていた。
精神面でのストレスを理由とする過労労災が認められるケースが相次いでいるようだ。
2007年度には、精神疾患での労災申請が脳や心臓などの身体的疾患での申請を
初めて上回ったのだ。「自宅にまで仕事を持ち帰る」「長時間労働に加えて精神的な
負荷も増加」などなどが原因している。「経営効率化などで正社員が減り、
1人ひとりの仕事量が過重になってきたことが大きな背景」とある。
監督官庁の姿勢も次第に変わってきたようだ。
15年以上前だったが過労自殺に企業の損害賠償責任を初めて認めた事例を
思い出したが確か企業の損害賠償額ははるかに1億を超えていた。
EAPと呼ぶ企業のメンタルヘルス対策がとれる大企業は数少ない。
今中小・中堅企業における企業活動は誠に厳しい経営環境にあるのは否めない。
企業は「人」である、「お金」ではない。組織が正常に機能して真のマネジメントが
なされればこのような不幸な出来事は起こらない。
マネジメントリーダーとは「バイオリン奏者もピアニストも持っている力を十二分に
発揮させる素晴らしいオーケストラのコンダクター」のような存在でなければならない。
もちろん日頃からの点検(常に部下に関心を持ちナビゲートする)を怠らないことは
基本である。対策とは後手に回ることである、経営者を含め管理職の
真のマネジメントの認識がもっと必要ではないかと感じるこの頃である。
2008/08/14 17:12