人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2008年8月21日

社員の意欲(ビジネスサプリメント(327号)


大手企業で成果主義を廃止するところが増えてきている。優秀な若手育成と

成果主義で一定の成果を反映した反面「短期的に物事を捉える傾向があり、

職場にしらけた雰囲気が蔓延」するなどの弊害が出始めたのである。

経営の要素の中の一番大切な「人」を資産と見るか、コストと見るかに大きな

違いが出てきた。日経新聞に「情的資本(エモーショナル・キャピタル)」と言う

考え方があり、社員の「情熱」や「感情」を重要な経営資源と見る考え方があり、

組織や労働者の活力を鼓舞して価値を生むとあった。

今こそこの考え方が求められているのだ。

社員の「意欲」が大事であり、景気後退で市場環境がますます厳しくなる現在

「利益」と「社員の達成感」をどのように結び付けられるかが大きな今後の課題

であることは言うまでもない。

仕組みづくり、ISOの取得、新制度の構築などいろいろと手は打たれているが、

一番大事なのはその「運用」なのである。

今あまりにも「スキル」や「ノウハウ」を求めすぎていないだろうか?

建物も基礎作りが出来ていないと、もろく崩れ去る。

そのためには「現場こそ命」と言う考え方を無くさないこと、

常に目線は現場にある経営こそ今の時代に求められている。

たまには一緒に汗をかく、常に関心を示し気づけばアドバイスする風土からこそ

成果が出るのである。

私は「こころを重視してこそ、組織に活力が出る」事例を数多く見ている。

あいさつとは「あ」は明るく「い」はいつも「さ」は先に「つ」はつづけてと言うことと

聞いたことがあるが、こころを重視されている企業は

みなさん素晴らしいあいさつをされている。

2008/08/21 06:40

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