大手企業で成果主義を廃止するところが増えてきている。優秀な若手育成と
成果主義で一定の成果を反映した反面「短期的に物事を捉える傾向があり、
職場にしらけた雰囲気が蔓延」するなどの弊害が出始めたのである。
経営の要素の中の一番大切な「人」を資産と見るか、コストと見るかに大きな
違いが出てきた。日経新聞に「情的資本(エモーショナル・キャピタル)」と言う
考え方があり、社員の「情熱」や「感情」を重要な経営資源と見る考え方があり、
組織や労働者の活力を鼓舞して価値を生むとあった。
今こそこの考え方が求められているのだ。
社員の「意欲」が大事であり、景気後退で市場環境がますます厳しくなる現在
「利益」と「社員の達成感」をどのように結び付けられるかが大きな今後の課題
であることは言うまでもない。
仕組みづくり、ISOの取得、新制度の構築などいろいろと手は打たれているが、
一番大事なのはその「運用」なのである。
今あまりにも「スキル」や「ノウハウ」を求めすぎていないだろうか?
建物も基礎作りが出来ていないと、もろく崩れ去る。
そのためには「現場こそ命」と言う考え方を無くさないこと、
常に目線は現場にある経営こそ今の時代に求められている。
たまには一緒に汗をかく、常に関心を示し気づけばアドバイスする風土からこそ
成果が出るのである。
私は「こころを重視してこそ、組織に活力が出る」事例を数多く見ている。
あいさつとは「あ」は明るく「い」はいつも「さ」は先に「つ」はつづけてと言うことと
聞いたことがあるが、こころを重視されている企業は
みなさん素晴らしいあいさつをされている。
2008/08/21 06:40