「身の丈消費」と言う言葉が使われ出した。無理して買わず納得して
買われる傾向が顕著になってきたのだ。百貨店やスーパーの売上げが
下がり続けている。
前職でお客様から強いお叱りを受けた経験があった。
バーゲン商品の販売でお客様がM寸では合わずL寸を所望されたのだが、
バーゲンでありL寸がなかった。販売員が「ありません!」の一言のみの応対で、
大変お怒りになられたのである。その時のお言葉は「私は安いから買うのではない、
価格より価値があるから買うのだ、それを忘れた対応をしている」というものだった。
安いからといって安易な対応をしているのが許せないとお叱りを受けたのである。
そのお客様は高額な宝石を買われた後の出来事だった。
最もなことであり仰せの通りである。
今小売が苦戦しているのは、価格訴求ばかりを全面に出し、価値の訴求が
出来ていないのではないか?この価格でも「このような品質である!」という
ことが薄れている。
例えば団塊の世代が700万人もいるが、その人達がターゲット顧客として、
いろいろな商品が売り出されている。しかし昔の60歳代と今の60歳代は
価値観が違うのである。違った価値観の顧客に同じような訴求で買って
いただける訳がない。
今の消費低迷はこのような世の中の変化に対してついていけていないこと
にも大きな原因があるのではないかと感じる。
オンタイム「うつ」のように、昔では考えられないことが起きている時代、
我々は全てにおいて、世の中の変化をいち早くキャッチして、即対応していく
ことが求められるのではないか。
2008/09/18 06:26