神戸大学の金井教授が「マネージャー」と「リーダー」の違いを述べられていた
記事を思い出した。マネージャーは辞書で引くと「会社などの経営者、支配人、
家事や金銭のやりくりする人、切り回す人」とある。一方リーダーは「指導者、
指揮者、先頭の人」とある。
我々は何気なくこの言葉を使っているが、最近の経営学ではマネージャーは
「会社という複雑なシステムを上手く回す役割の人」であり、
リーダーは「既存のシステムをつぶしてでも、変革を起こす役割を担っている人」
を指すそうだ。
このような変化が激しい時代、予期せぬことが頻繁に起きる時は「上手く回す」と
言う考え方だけでは通用しない。まさに「気づきを喚起し、変革を起こす」ことが
大きく求められていることは言うまでもない。しかし気づきを喚起するとは?
変革を起こすとは?がなかなか難しいことなのである。
評論家は結果からコメントするし、誠にもっともらしいことを言われるが
「じゃーあなたは実践の場において気づきを喚起されたことがありますか?
変革を起こされたことがありますか?」と問えば自信を持って答えられる人は
極めて少ないのではないか。世の中リーダーが不在なのである。
即ち「変えるべきものを変える勇気を持ち、守るべきものを守る信念」が
必要なのである。
その解は私の経験から「守りの気持ちが絶対に先行してはならない、
ダメ元ではなくダメ素」の考え方が求められる。
そうすればリーダー的マネージャーになれる可能性を秘めている。
そしてそのような人材が現れた組織は必ず生き返るものと確信する。
2008/09/25 05:52