最近の新聞に掲載されていたが東京大学で企業などのリーダー
候補生向けの社会人講座を10月から開講されるらしい。
国際的な場で議論を展開出来る人材を育てることが狙いだそうだ。
しかし半年間の受講料が何と600万と言うではないか!
もちろん選ばれた人であり「世界の政治・経済・社会」など幅広く
学習されるのであろう。
確かに凄い企画であり受講料が問題ではないが、殆ど実学しか
知らない私とは「レベル」の差はありすぎる話かもしれない。
つくづく思うが「知識」付けても、それが有事に使いこなせなければ
意味はない。消防訓練で消火器を扱う、人命救助で蘇生法を訓練
するなど良く実施されているが、いざその場になって使えなければ
何にもならない。
そう!「知識」を実際に使える「知恵」にするためには「現場体験」が
必要なのである。シュミレーションではなく本当の現場体験であり、
自分1人でしか解決出来ない場面に出くわさないと持っている「知識」は
生きない。
先日有名なある評論家の講演を拝聴した。評論であるしその場の当事者
ではない。いくらでも言いたいことは言えるが、その立場や置かれた状況の
時に果たして言われていることが出来るのかはなはだ疑問を感じながら聞いた。
結果は誰にでもコメント出来る、結果の出る前に如何に納得できる意見が
述べられるかがポイントである。今の想像を超える金融危機を誰が
予測されただろうか。
基礎知識があるにこしたことは言うまでもないが、同じ船に乗っている状況の言葉と、
キャッチャーボートで本船を見ているのとは違うのではないかと感じる。
この600万が本当に生きたものになっていくことを望む。
2008/10/09 07:26