人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2008年10月15日

パワーハラスメントを考える①(ビジネスサプリメント335号)


Harassとは「苦しめる、嫌がらせをする」ことであり、その名詞形が

ハラスメントである。最近はセクシャルハラスメント、パワーハラスメントの

言葉が飛び交いかまびすしい。

セクシャルハラスメントは「男女雇用機会均等法第11条」で雇用管理上

必要な措置を講じなければならないとし、厚生労働大臣の指針において、

事業主が講ずべき措置として9項目が定まっている。

しかしパワーハラスメントは法律で禁止されてはいない。

そこに難しさが生じているのだ。

朝日新聞にパワーハラスメントの記事がシリーズで掲載されていたのを目にした。

「中央労働災害防止協会」のパワーハラスメントの定義は「職場で、職権などの

力関係を利用し、相手の人格や尊厳を侵害する言動を繰り返し行い、

精神的な苦痛を与えることで、働く環境を悪化させたり、雇用不安を与えたり

すること」となっている。

若い人達の忍耐力が弱くなったという言葉だけでは解決できない大きな問題であり、

原因としては成果主義の弊害、非正規社員などの混在、日頃のコミュニケーション

不足など様々である。

「馬鹿だなぁ!こんなことも分からないのか!」「お前はアホか!」「お前がいるから

会社が悪くなる」なんて言葉が飛び交えばとんでもない状態である。

このようなことが原因でメンタルヘルスにつながれば大きな問題となる。

私も随分昔に「ボケ・アホ・辞めてしまえ!」なんて言っていたような気がする。

しかし必ずその日にフォローはしていた。忘れてはならないのは「お互いの

信頼関係がきっちりと構築されている」ことが前提であることは言うまでもない。

2008/10/15 06:41

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