人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2009年1月 7日

ムゲンダイ(ビジネスサプリメント348号)


並大抵の努力ではこの大不況を克服することが難しい昨今が続いている。

企業は売り上げを増やすか、コストを削減するかしか利益は残らないが、

安易な人件費削減で「贅肉は落としたが、筋肉も落とした」という事例が

あまりにも多い嘆かわしい現状である。

売り上げを増やすことは至難の技であるが「無限大」の考えをしてみたい。

花王が年末に「景気低迷→モノを買わない→父親の残業も宴会も減る→

子供の躾の重要性も高める」ということで<躾を兼ねたイベントをして

父親参加の大掃除をていあん>し「家族みんなで大掃除」をアピール、

清掃用品の需要拡大策を打ち出したところ爆発的に売れたそうだ。

またある地方のスーパーでは「安さ」だけではなく、商品の品質を正確に

表示するという「誠実さ」で売り上げを伸ばしている。

前職でも雨が降らないから「雨傘が売れない」のではなく、

「ファッション性の高い傘を前面に出す」ことにより空梅雨でも傘が

かなり売れたことを思い出した。そう!売り上げは工夫次第で無限大に

伸びるものではないだろうか。

またコスト削減も安易な人のジャスト・イン・タイムだけではなく「無減代」

の考えを取り入れたいものだ。仕事の見直しをすることで余計なコストが

随分削減できるのである。

即ち「無」は余計な仕事はないか?必ずあるものだ、それを思い切って無くす。

「減」はもっと仕事を簡素化できないか?必ず出来る、思い込みが邪魔をして

いるのである。「代」は誰かに代わってもらった方が良い場合も多い。

私の失敗経験からも、混迷の時代はこのバランスを上手くとったところが

生き残るように感じるこの頃である。

2009/01/07 16:25

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