最近ある方のお話しで印象に残った言葉があった。
ジグソーパズルのお話しである。200ピースほどのパズルで絵が描かれているものと、
何にも絵が描かれていないもとのがあり、2グループに分かれてそれぞれ時間を競い
合ったそうだ。そうすると絵のある方はみんなで考えながら「楽しく」進め笑いまである。
時間は1時間弱で完成しみんなが拍手しあったそうだ。
一方絵のない方はなかなか進まない、参加しない人も出てくるしイライラ顔になって
いる。完成までに何4時間近くかかり、すっかり疲れ顔になったのである。
絵のあるほうは「目標やゴールが明らかに見えてポジティブに考えながら仕事を
進めているのだ」。片や絵のないほうは「ゴールが分からず、どのように動けば
よいのか迷い、やる気は生まれず作業になってしまったのだ」。
我々ビジネスパーソンは自分の仕事に対して明らかなプロセスを描けたゴールを
持って仕事を進めているだろうか?また上司が部下に対して時々「気づき」の
ナビゲートをされているだろうか?
「目標は言っている」で終わっていないだろうか。まさに迷路に入り込んでしまえば
生産性は上がらず、モチベーションも著しく落ちてしまう。
出てきた結果だけで「評価」されてしまうとますます組織生産性は落ちるのである。
絵が描けているチームの結果のみで評価する怖さが「成果主義の弊害」なのだ。
どのような状況で仕事に取り組み、何を悩んでいるのかを明確につかみ、
修正してあげてこそ組織はよみがえる。
昭和40年頃にF、R,カッペルと言う方が書かれた「企業成長の哲学」と言う書籍の
「目標こそ、未来を築く」と言う言葉を思い出した。
2009/03/02 21:30