景気の悪化、雇用情勢の急激な変化など誠に厳しいニュースが続く毎日である。
また最近はワーク・ライフ・バランスも声高に叫ばれている。
WLBも「セカンドキャリア」としての考え方と、「真の男女共同社会実現」
に向けての考え方などいろいろな捉え方があるだろう。
セカンドキャリアは明らかに「健康」「経済」「生きがい=この中にワークと
ライフのバランスをどのようにしていくのか?」の3本柱であることに間違いはない。
もう一方の「男女共同社会実現のため、有能な社員がフルに働け、企業にも
社員にもメリットをもたらす形」でのWLBがなければならない。
良く言われている「育児や介護などを目的とした福利厚生的な考え」だけでは
上手くは行かないのではないか。仕事がないので正社員のバイト容認論も
出ている現実も直視しなければいけない。
先日も朝日新聞に掲載されていたが「在宅勤務」も有効な方法であり、
在宅の9割の方が満足されている現状もある。年間総労働時間は世界的にも
非常に長い日本だが、労働生産性は先進国中最下位になるらしいが誠に
ムダが多い。
これからのWLBは社員の自己啓発の時間確保や、通勤時間の短縮、
定着率向上による生産性アップと言う捉え方が今後ますます必要になってくる。
現在派遣切りで多くの方が仕事を失うと言う悲劇が起こっているが、この方々が
仕事を失えば、ライフは維持できないし、残された社員の仕事量が莫大に増えて
WLBどころではなくなってしまう。ワークシェアリングの考え方を取り入れた
非正規社員の雇用も真に考えないWLBは形だけで実際には実現しないのでは
ないだろうか?
正社員も待遇面をある程度譲って非正規社員の雇用を守ることを考えていくことが
今の時代のWLBなのかもしれない。
2009/03/16 06:27