人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2009年4月19日

メールの普及(ビジネスサプリメント363号)

最近は電子メールが氾濫している。迷惑メールが送られてきてウイルスに感染した

なんて話はざらにある。また携帯電話でメールを打ちながら歩いている人を良く

見かけるが、前を向かないので向い側の人とぶつかりはしないかとひやひやすること

も多い。メールを見ながらホームを歩き線路に転落したと言う事故も聞く。

電車の中では3人に1人は携帯を眺めながらメールをされている光景を見かけることが

多い。携帯で大きな声を出して話している人は論外であり、誰も注意はしない。

学校での携帯電話禁止が増えたのも当たり前ではないだろうか。

最近のニュースでは携帯を持つ中学2年生の2割は1日のメール利用が50件以上

とびっくりする報道がある。

またPCと携帯電話のメールは大きな違いがある、PCは受信操作をしないと

受け取れないが携帯はすぐに本体に届き電報のような気もする。

デパートでもクレームが最近は40%以上メールで来るらしい。

まさかメールで返信するだけでお詫びされていないだろうと思うが。

昔のクレームは来店・お電話・お手紙などが多かったものだ。今の世の中は

何だが「デジタル化」されすぎて怖いような気がする。

前職のIT中小企業支援会社は「ITの前に人ありき」が企業理念だった。

即ち先ずは人が中心であり、道具としてのITがあり、ITに振り回されるのは

結果として良くないというものだった。主は「人間」であり従は「IT」なのだ。

私もメールを良く使うが相手の方に誤解が生じる時がよくある。

自分の言っていることを相手が必ず正確に理解しているとは限らない。

お手紙であれば、辞書を引いて自筆で懸命に書くし、

そこには書く人の「温度」がある。ツールとしてのメールの活用は大いに

役に立つが、真意を伝えたい時は「アナログ」であり、フェース・ツー・フェースで

話さないといけないと感じることが多くなってきたこの頃である。

2009/04/19 00:01

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