人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2009年5月10日

2:6:2の考え方(ビジネスサプリメント366号)

ビジネスの世界で良く言われる「優秀な20%の人材で売り上げの80%を占める」

と言う言葉がある。確かにそうかも知れないが、そのような企業は基盤が脆弱に

思えてならない。では残りの80%の人材は要らないのか、どうして成果を残せ

ないのか?よく言われる20%の人が変われば「組織は変わる」と言う説もあるが、

私はそうは思わない。ある講演で「2:6:2の原則は良く分かる、優秀な2割を

増やしていかないと行き詰まる、どのように増やせば良いか?」と言うご質問を

受けたことがある。

その時にお答えしたのは「ノウハウやスキルだけでは部下は伸びない、

部下に対してしっかりした人間観を持つこと、2:6:2を上司が思い込んでいないか

まずはじっくり検証して欲しい。そして6の中にも2:6:2がある、この中の出来ると

思われる2の方を優秀な2の中に入れるように指導しませんか!

この繰り返しをして欲しい、人材を見分けるのは非常に難しいがポイントはその人の

変化度や成長過程を良く見ること」と申し上げている。

そして「あなたは6の中の出来ると思われる2を認識されていますか?」とも

付け加えたが、首を傾げられたことを思い出した。

組織と言うものは本当に優秀な2が増えて過半数以上になればその組織は

必ず変わるものではないだろうか。取り残された人達に危機感が生まれ、

自然に自分自身で変わっていく可能性がある。

もう思い込みや結果だけの評価を止めよう、指導的立場の方は、人材には

必ず素晴らしい強みが有るはず、それを思いきり伸ばす「ナビゲーター」となり、

自ら「気づき」が出来て主体的に動けるように導いていかないと人は

「人財」にならない。

私自身の経験からもかなりの「思い込み」だけで決め付けてしまい出来る方の

芽をつんでしまった経験がある。

2009/05/10 09:13

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