ビジネスの世界で良く言われる「優秀な20%の人材で売り上げの80%を占める」
と言う言葉がある。確かにそうかも知れないが、そのような企業は基盤が脆弱に
思えてならない。では残りの80%の人材は要らないのか、どうして成果を残せ
ないのか?よく言われる20%の人が変われば「組織は変わる」と言う説もあるが、
私はそうは思わない。ある講演で「2:6:2の原則は良く分かる、優秀な2割を
増やしていかないと行き詰まる、どのように増やせば良いか?」と言うご質問を
受けたことがある。
その時にお答えしたのは「ノウハウやスキルだけでは部下は伸びない、
部下に対してしっかりした人間観を持つこと、2:6:2を上司が思い込んでいないか
まずはじっくり検証して欲しい。そして6の中にも2:6:2がある、この中の出来ると
思われる2の方を優秀な2の中に入れるように指導しませんか!
この繰り返しをして欲しい、人材を見分けるのは非常に難しいがポイントはその人の
変化度や成長過程を良く見ること」と申し上げている。
そして「あなたは6の中の出来ると思われる2を認識されていますか?」とも
付け加えたが、首を傾げられたことを思い出した。
組織と言うものは本当に優秀な2が増えて過半数以上になればその組織は
必ず変わるものではないだろうか。取り残された人達に危機感が生まれ、
自然に自分自身で変わっていく可能性がある。
もう思い込みや結果だけの評価を止めよう、指導的立場の方は、人材には
必ず素晴らしい強みが有るはず、それを思いきり伸ばす「ナビゲーター」となり、
自ら「気づき」が出来て主体的に動けるように導いていかないと人は
「人財」にならない。
私自身の経験からもかなりの「思い込み」だけで決め付けてしまい出来る方の
芽をつんでしまった経験がある。
コメント
2009/05/10 09:13
R・M
先日、昔の上司の方から激励の言葉を頂きました。
ちょうどしんどい時期でしたので、素直に嬉しく、
また自然と頑張るぞ!という気持ちになり、とてもモチベーションがあがりました。
目上の方から応援して頂けるというのは、家族や友達からの応援とはまた一味違ったもので、とても有難く感じます。
そんなふうに上司の方から励まされれば、どんな人でも
自発的に伸びていこうという気持ちになれるのではないのかなと思いました。
ただ、その人のおかれている状況のよって、
上司の方が部下に対して取るべき態度や掛ける言葉、又そのタイミングは変わってくると思いますが、
部下を伸ばしてあげたいという気持ちを持ち、
部下の状況や心理について十分な理解と的確な判断ができる上司のもとで働くことができれば、
部下の方も自然とその持てる力を発揮できるように
なっていくのではないかなと、私も思いました。
全ての責任が上司の方にあるわけではないですが、
上司の方には悪い状況を好転させる良いきっかけを部下の方にあたえることができるはずだと思います。
中でもタイミングの良い励ましは効果的だと思います!