人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2009年5月 3日

年輪経営(ビジネスサプリメント365号)

寒天で有名な長野県伊那の「伊那食品工業株式会社」の塚越会長が上梓された

「リストラなしの年輪経営」という本を読んだ。創業以来48年連続増収、増益と言う

記録を達成されているのである。一貫して「会社は社員を幸せにするためにある」と

言う強い信念を貫いておられる。老舗企業と呼ばれるには

① 無理な成長はしない
② 安いというだけで仕入れ先を変えない
③ 人員整理をしない
④ 新しくより良い生産方法や材料を常に取り組んでいく
⑤ どうしたらお客様に喜んでいただけるかという思いを常に持ち続ける

理念を実践されている。今の大不況の原因も殆どの企業がこの理念を忘れ去った

からだろう。

①は100年に一度の危機は経営が無理に無理を重ねた結果、またまたバブルが

弾けたのである②は安さだけで品質を考えないから欠陥商品がまかり通る

③は人がコストでもあるが、それは近視眼的見方であり資産であり宝を生む財産

なのである④は常に時代の変化をキャッチして工夫改善を怠ると生き延びることは

絶対に出来ない⑤は「顧客目線」に立てているのか、お客様のご期待値を上回る

ことが出来ているのかが問われる。

企業というものは述べられているように「遠きをはかり」ゆっくり成長してこそ

永続的発展となり、何よりも先に社員の満足につながるものだ。

今のこの大不況時代には貴重な真っ当な企業理念ではないだろうか。

常に守りを固めての攻める経営を忘れてはならない。安易に人員整理をして、

筋肉まで細らせては回復不可能なことは明確である。

私の経験からも「破綻」すればどれだけ多くの不幸な目にあう方が生まれるか

身をもって体験しているので、述べられていることについての異論は全くない。

今こそ経営者が「変えるべきものを思いきって変える勇気と、

創業時の守るべきものを守る信念」を峻別する英知が求められる時はない。

2009/05/03 07:42

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