人間は自分のことは自分が一番よく分かっていると思いがちだが、
周りの人の方が的確に見ているものだし相応の評価をしているものだ。
コミュニケーションの促進要因として、また新しい自分発見の要因と
してのジョハリの窓を考えて見たい。自分の意識の中で横軸には自分が
分かっている部分、分かっていない部分、縦軸に他人が(自分を)
分かっている部分、分かっていない部分の2つの分類があるので、
これを掛け合わせると2×2のマトリックスが出来る。このマトリックスを
窓に見立ててジョハリの窓と言う。「ジョハリ」とはこれを考えた
ジョセフ・ルフトとハリー・インガムという二人の名前を組み合わせたのだ。
①自分が分かっている・他人が分かっている窓を明るい窓
②自分は分かっている・他人は分からない窓を隠された窓
③自分が分からない・他人が分かっている窓を盲点の窓
④自分が分からない・他人も分からない窓を未知の窓
の4つの窓がある。
コミュニケーションが活発に行われるのは明らかに①の場合なのである。
それ以外はなかなか真のコミュ二ケーションはとりづらいものだ。
したがってリーダーが部下の方達とコミュニケーションをとりやすくする
ためには、①の窓が大きいほど上手く話せるし、話す内容を信じてもらえる。
表裏のない自分を見せること、ホンネとタテマエを使い分けていては真の
コミュ二ケーションは難しい。型通りの話し合いで真の解決は生まれること
は極めて少ないことはいうまでもない。
今コミュニケーションで迷っている人は「盲点の窓」を開けて見よう、
上手く表現で出来ない人は「隠された窓」を開けて見よう、「未知の窓」
が開けば新しい自分発見が出来るかもしれない。全ての窓が明らかになれば
「その方の良い部分が更に伸びて、新しい自分発見」につながることを確信する。
2009/08/23 06:54