最近個別ヒアリングをして感じることは自分自身の悩みや迷いで「心がメタボ」
になっておられる方が多いように思う。即ち心に贅肉がついており、マイナス思考
になってしまっているのである。ポジティブな考えがいっぱい詰まってふくよかな
心であれば問題はないが、ネガティブな考えや感じなくてもいいストレスは贅肉と
なる。無意味なプライド、固定観念、こだわり、頑固さ、自負心、どれも自分を
変える時には不要なものではないだろうか。
今は50歳代で早期退職をされる方が増えているが、当然心に贅肉がついている方が
多いと思う。一つの企業で1000人規模の退職も珍しくなくなってきた。
部長だ、課長だと言われて部下に長年指導もしてきたし、実績には自信があった。
それがいきなり、ネクタイを締めなくてもいいし、出社もしなくていい、好きな
だけテレビ見ていてもいいのである。環境の急変に戸惑うためにせめてプライドや
過去の実績にしがみついて安心していたい気持ちは良く理解出来る。しかし心に
贅肉がついた状態ではどこも相手にされない。無駄なものであればそぎ落として
おくべきである。過去の成功体験は決して無になるはずはない。活かすべきところ
は活かし、捨てるべきところは捨て去るのである。そうしなければ、本当に今こそ
身につけておきたい知識や情報がキャッチ出来なくなってしまう。心がスリムに
なっておれば、何かものを見たり聞いたりしてもすぐ自分のものになる。贅肉を
落としてどんどん吸収しようと貪欲になる方が鋭敏になりポジティブ思考になっ
てくるのではないだろうか。転職しても以前のこだわりに縛られて「○○では」
「前の会社では」「元の会社では」と言うような「出羽(では)の守」になって
はいけない。良い意味での開き直りが大切であり、自分に素直になりきることが
大事である。こだわりに縛られた自分のワールドから抜けだしてメタボな心を
スリムな心に変えていくことが大切だと痛切に感じるこの頃である。
コメント
2010/01/24 07:54
R・M
私も最近その感覚を知りました。
体がゆるんだ状態といいますか、
意識していないうちに常々に心に抱いてしまっていた
固定観念や執着心、その他いわゆる堅い心を意識的に取り払ってみると、何とも言えない開放感でした。
何事にも捕らわれない本当の自分の心を取り戻したような気がしてウキウキととても意欲的な心持ちになりました。
と同時に、今までどれだけ無用なことに執着してしまっていたか、
どれだけそのような堅い心が自分自身の行動や生活もまた
堅苦しく、空回りなものにしてしまっていたかを思い知ったような気がします。
心身疲労な状態でガチガチに自己啓発するよりも、ゆったりとした開放的な心の状態を身に付けるほうが、本当の自分を発揮することができ、良い結果につながるのではないかと思った次第です。