日経新聞に3つの「R」で賢く倹約と題された記事が掲載されていた。
景気後退で一段と消費マインドが冷え込んだことが原因で、リペア(
Repair=修理)、リユース(Reuse=再利用)、レンタル(Rental)の3つの
「R」を駆使して上手に節約する時代になったようだ。「長く使いたかったし
価格が高い」からと言うことでブーツの汚れ落とし、すり減ったかかとの張替
えをする、また携帯電話も無料で汚れを落としてくれるうえ、問題点があれば
すぐに修理に回せる点が人気で、端末代が高くなったために長く使う人が増え
ていると言う。ボールペンの替え芯も不況で職場の備品購入費が減り、会社員が
文具店で替え芯を購入する需要が11月頃から増えて詰め替えが多くなったようだ。
またシャンプーも本体の試し買いから詰め替え用を購入する人が急激に増えた。
長期間使わないならレンタルで済ませようと言うことで車のレンタルも増えたし、
少子化の時代ベビー用品はレンタルが当たり前となっている。結婚などで家具を
揃える時に費用を抑えたい夫婦らが婚礼家具までレンタルすると言うではないか。
高級ブランド品のレンタルも、申し込んだらその場で借りられるものが人気で値段
もお手軽だ、大手のブランド品レンタル会社では数ヶ月で会員数が倍増したようだ。
消費者は新規に買うよりも3つの「R」で合理的でムダ減らしに励んでいる時代に
突入したようである。省資源やエコ対策的は素晴らしいことなのだが、消費の
冷え込みは深刻な状況になっている。倹約とは「浪費は罪悪だと言う見地に立って」
むだ使いをしないようにして、費用を切り詰めることであるが、本当にこの傾向だけ
で良いのか少し疑問でもあるような気がする。経済が縮小のスパイラルに陥って
しまうのは怖い。「Re」とは再び、もとへ、と言う意味以外に「新たに」と言う
意味もある。再びとか、もとへも非常に大切なことであるが、「新たに作り出す」
と言う考えも必要ではないだろうか。閉塞した社会の中ではポジティブマインドの
醸成を忘れてはならないように思う。この状況を打破するには倹約とのバランスを
保った新たな「Reborn=生まれ変わる」が今ほど求められている時はない
2010/02/14 07:38