このように混迷した世の中では勤続疲労・制度疲労を起こす方々もさぞかし多い
ことであろう。そのような時には少し「自分の仕事の進め方や生き方」を見直す
良い時かもしれない。即ち「踊り場」が必要なのだが景気の「踊り場」とは停滞を
意味するがここで言う「踊り場」そうではない。もし長い階段に「踊り場」がなかっ
たら上る気がするだろうか、あきらめてエレベーターに乗ってしまうかもしれない。
「踊り場」があるから上れるのである。「踊り場」とは英語でlandingとあり着地の
意味がある、そして矢印が引かれてflight(飛立ち)につながっている。飛行機で
言えば着陸して機体整備を確実に行い、燃料補給をしてから新たな飛び立ちをする
のである。勤続疲労・制度疲労を起こす人は
1.完璧主義で満点を取らないと気がすまない
2.悪い面ばかりに目が行き考えすぎる
3.失敗を引きずり成功に結び付けられない
4.何時もMUSTでありWILLにはなれない
5.結果ばかりを気にしてプロセスを疎かにする
6.他責にはしないが「自責」が強すぎる
7.すべて先を読みすぎて疲れてしまう
などの傾向があるのではないだろうか。また「やらされ感」が多く「達成感」を
感じることが少ないように思う。このような思考から抜け出すにはまず自分の
「踊り場」を作って、自分の考え方にこだわらず本当にそれで良いのか、他のやり方
があるのではないか、成功体験から学べることはなかったか、また失敗体験からこそ
学べていないか等々振り返って見たいものだ。失敗してもたまには他責にはせずに
「たまたま運が悪かった」と考えて見れば道は拓けるものではないだろうか。
勤続疲労・制度疲労を起こした時こそ「生き方や考え方」を素直に見直す時である。
しかしそこで動かず前へ進めなければ意味はない、例え失敗しても必ず成功につなが
るものと信念を持ちたい。失敗を「成功とも読む」と言う考え方をしても良いではな
いか。上手く自分の「踊り場」を作っている人はどの方向へでも飛立つことが出来る。
期初めの4月は新たな飛び立ちの時かもしれない。
2010/04/05 09:12