10年以上も前になるが若い高校の先生から教える生徒に向かって投げかけた、
下記のような投稿記事を掲載していた本を思い出した。
「私は25歳高校の教員になって3年目になる。生徒たちには何時も言っている、
授業中の居眠り、内職は結構、でも授業を真面目に聞きたい生徒の権利を侵害する
ことは許さない。高校は義務教育ではないことを忘れている生徒が多い。内容が難
しいのは当たり前、高等教育なのだから、私たちは世の中の善悪を教え、平和な
社会を築くために働いているのだ。学校が面白くなければお笑い芸人のいるお店
にでも行けば良い。私は生徒にどんどん授業に参加して欲しい、自分はきっちりと
勉強している、専門学科の研究に寝る暇を惜しんで取り組んでいる。私の知らない
ことを質問されるとますます意欲が湧いてくる。生徒には絶対負けたくないからだ。
自分が嫌な授業を捨てる生徒もいる。でも好きなことしか出来ない人間なんて社会
では通用しない、私も社会に出てからようやく分かった。あえて忠告しておく!
<何でも一生懸命するべきだ、きっと役に立つから>嫌なものや嫌いな人との付き
合い方をそろそろ勉強しないと、何時まで経ってもお子様ランチだ」。
最近の社会風潮とは少しかけ離れているかも知れないが、今でも十分通用する考
え方ではないか。
この先生と生徒の部分を、上司と部下に置き換えてみたらどうだろうか。部下が自分
の知らないことをどんどん言ってくる、いい加減な返事をしたり、答えがなかったり
すれば部下は失望するし、二度と進言はしないだろう。余計な波風を立てたくないと
思っている上司はいないか。負けたくないから常に勉強を怠らない上司でないと若い
部下は付いて来ないだろう。最近の若い人は「叱られる」事が少ないらしいが、厳し
さと優しさを兼ね備えた上司、いかに納得させ気づかせて自らやろうと言う気持ちに
させる上司、「任せるからやってみろ!俺が責任を取るから」と言い切れる上司が
昔であろうと、今であろうと求められる。
2011/01/08 09:58