先日第一生命保険が第24回サラリーマン川柳コンクールの人気投票作を発表した。
1位は「久しぶり~名が出ないままじゃーまたね~」だった。そうあるある!歳を
重ねるたびに経験することが多い、TVを見ていてあるタレントが出てきても名前
が出てこない。「あの人誰だったかなぁ?」と思うことがしばしばあり、しばら
くして「○○さんだ!」と気が付くことが多いのだ。若い頃は新入社員の数百名を
10日間ぐらいで完全に覚えていたものだが、最近名前が思い出せない歯がゆさを
感じることが多く、なるほどと感心したのである。2位は「クレームも社員じゃわ
からんパート出せ」だそうだ。クレーム対処の講演をすることが多いがこれには
びっくり、昔は「責任者出て来い!」だったが、非正規雇用の方々が増えてきた
傾向を反映しているのだろうか。でも現実は「現場を一番良く理解されているのは、
現場で働く方々なのだ」、その声を良く聴きカイゼン活動に反映しなければならな
い、現場が分からずして机上論や一般論をかざしても何の意味もなく成果には結び
つかない。ご支援しているある製造業では数百名のパートの方々から「気づきてい
あん」を募集し、年2回優秀賞を決めてそのていあんを実践に移されている。もち
ろんパートの方々のモチベーションも高く生産性も向上している。続いて3位は非
正規雇用時代の流れか「何になる?子供の答えは正社員」、これには少し驚いた。
夢がないし、希望が見えない世相を反映しているのだろうが少し寂しい気がする。
時代は人件費の変動費化が進んでいるが、人は「モノ」ではないし資源であり、
コストとして捉えたくはない、ましてや雇用の調整弁ではヤル気も出てこないの
ではないだろうか。最近は新卒で就職出来ない方々を集めての研修会が多く、
講師として招かれることが多いが、私は54歳で無職になった、その期間は「人生
の踊り場=自分を見つめなおし、次へのスタートに備える時」と捉え、「あわてず
・あせらず・あきらめず」とお話している。最後に「最近は ケーターイ無いと
字が書けず」があったが、私も「辞書を見ず 漢字変換 頼りすぎ」の毎日で
ある。
2011/06/01 07:10