人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2011年9月 1日

気づきマネジメント(ビジネスサプリメント474号)

メンバーに「やらされ感」から「達成感」へとナビゲートしチーム力を発揮させ

る「気づきマネジメント」が大切なことは言うまでもない。メンバーのモチベー

ションを高め「自ら判断出来る裁量を与えて自ら行動出来る人材育成」を如何に

していくかを、ある時中小企業経営者の方々にお話をしたことがあった。

その時若手経営者から「部下に対して気づく力をどのようにして醸成したら良い

か?」と言うご質問を受けた。ノウハウではなく「経営者の熱いハート」である

とお断りして次のようにお話をした。

1.まずは部下に関心を持とう、関心を持たれた部下はヤル気も出てくる、「関わ

 っていく気持ちが関心」につながる、そうすれば相手のことが見えてくるのでは

 ないだろうか。

2.声かけを怠らずにしていこう、あいさつもその後に続く「一言」を工夫してい

 こう、声かけをすることで相手の変化に気づくではないだろうか。

3.同じ目線になって考える癖を付けていこう、自分の価値観を押し付けてはいけ

 ない、たまには一緒に汗をかくことも必要かもしれない、そのことによって今

 まで見えていなかったことも見えてくることがある。

4.有言実行を守ろう、トップは言いっ放しが多く、言うだけで何もしないことが

 多い、部下はその姿を素早く見抜き「どうせ言うだけ」と思い込みカベを作って

 しまい、大きな溝が出来たら気づくことも出来ない。

などなど具体事例を交えてお答えしたことがあった。指示命令だけでは成果も限ら

れているし何よりもモチベーションが高まらない。

例えば「笑顔でていねいに接客しよう!」では実践ではなかなか出来ないことが多

い。「チーズなどと言ったつくり笑顔」はすぐに見抜かれることが多いのではない

だろうか。そこで「あなただってお客様」と言うコピーを作り、もしあなたがお客

様だったら、急いでいる時はスピーディに正確に応対して欲しいだろうし、ゆっく

りしたい時はていねいに心からの笑顔で応対して欲しいだろう、それを「自分で考

えて自分で実践していこう」と方向づけをして成功したことがあった。この変化の

激しい時代こそ「基本は守り自ら判断し行動出来る集団づくり」が最も求められて

いるように感じる。

2011/09/01 06:44

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