人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2011年10月 9日

高齢者(ビジネスサプリメント478号)

私事で恐縮だが今年で満65才となり「前期高齢者」となってしまった。役所からは

介護保険者証なるものが送られて来て、介護保険料を支払えとのこと、確か健康保

険料と一緒に支払ったのではと思いつつ納めることにした。来年からは年金から天

引きされるらしい。一般的に65才を超えると高齢者と呼ぶようで、この定義による

高齢者人口は約3000万人にのぼり、総人口の23%を占めているとのこと、いわゆる

団塊の世代は来年から65才を迎えることになりますます少子高齢化の現象が進んで

いくことになる。先日久しぶりに同窓会が開かれたがみんなますます元気、腰の曲

がったいわゆる老人はいない。歳だけで高齢者と呼ばれたくはないのが実感である、

その中にあっても未だ仕事を継続している仲間達はみんな元気で気のせいか目が輝

いていた。日本では65才以上の人の就業率は19%と低いが元気な内は大いに働くこ

とを勧めたい。しかし60歳を超えるとなかなか働く仕事がないのも厳しい現実である。

私の知人で67歳であるが毎日元気に第3の仕事人生を送っている方がおられるが、

彼はイキイキされている。仕事が終わってからはジム通いで気持ちの良い汗をかか

れているらしい。仕事の内容は毎日いろいろな方の相談を受け的確な助言をされて

いるようだ、経験を積んでいるからこそ出来るので若い方では難しいように思われる

ものだ。彼が今の仕事を見つけられたのは、あらゆるところにアンテナを張り巡らせ

て、失敗しても仕方ないというスタンスであり、そこに悲壮感は全くなかった。

60才を過ぎると意識せずとも冠婚葬祭の機会はますます少なくなり、なるべくなら

避けたいと思うし、義理のお付き合いはだんだんと減ってくるものだ。老害と呼ば

れるようになったらお仕舞いであるが、出来れば世の中との接点を持ちたいと思う。

また少子高齢化の現在、不況や円高による産業の空洞化が進んでいるようだが、

ベテランの経験やスキルがより求められているように感じる。本を読んだだけで

解決することは誠に稀な現実の中、高齢者の知恵をもっと活かせる社会になって

欲しいと思う。但し「出羽の守=前の会社<では>と何時も口に出す」にはなり

たくないが。

2011/10/09 09:21

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