人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2011年12月19日

真心の仕事(ビジネスサプリメント486号)

私事で恐縮なのだが先日かなり傷んできた我が家のリフォームをした。以前お手伝

いした会社から独立されたS社の若いお2人に依頼したのである。久しぶりの再開で

あったがそのお仕事ぶりに私はびっくりした。無駄と思われることは決してムリに

勧めない、逆に費用のかからないような提案をしていただける。また、こちらがお

願いしなくても無料でご担当者の方の気が付かれた細かい部分は進んで修正してく

れたのである。我が家はマンションであるので、リフォーム作業に当たってのご挨

拶として、お2人の方で隣近所の方々にはご丁寧に携帯電話番号までお知らせし、

「何かあればお申し付けください」とご不在であっても再度ご挨拶に行かれたよう

である。目には見えないお仕事だが、共有部分の廊下などは作業が終われば小型の

掃除機で以前よりも美しく清掃されているではないか。出来上がりに満足したこと

は言うまでもないし感激、感動した。最後に彼らとゆっくりとお話させていただい

た。その時に作業の進め方や出来上がりに感激したことを伝えると、「我々の最大

の報酬です」とお2人共が言われる。決してチラシなどはまかないそうだ、今までの

仕事もこれからの予定する仕事も全てご紹介のお客様だと言うではないか、何か仕

事を楽しんでおられる様子だ。私が以前にヒアリングをした時とは本当に別人の様、

彼ら曰く「以前の職場での苦労がなければ今の私達はない」と言い切られたのには

驚いた。要はお客様に喜んでいただくことが最大のミッションであり、そのための

努力は惜しまないということだ。口でお客様第一なんて誰でも言えるが、行動や結

果がご満足いただけないと絵空事になる場合が多い。お2人のお話を聞いている私も

不思議にもどんどんとご紹介したくなったのである。やらされ感など微塵もない、

常に笑顔で明るい、私が「こんな仕事が出来るなんてうらやましいね」と言うと

「変な言い方ですが儲けは考えていません、結果儲けになる仕事をしたいのです」

と答えられ、まさに「先義後利」である。最後に「何でもお困りの時はお知らせく

ださい」と言って美しく咲いているシクラメンをいただいた。

2011/12/19 07:55

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