人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2012年10月10日

いろいろなリーダー(ビジネスサプリメント522号)

以前ご支援していた企業のリーダーで大変ユニークな方がおられた。このリーダー

はお手伝いした初回に個別ヒアリングを5回もさせていただいた方である。最初は

「話が苦手」であり上手く表現出来ないと言われたのであるが、回数を重ねるに

従って饒舌になられる、そう!典型的な「思い込みタイプ」だったのだ。その後

お電話したり、メール交換したり、時々事業所で立ち話したりと接点はたくさん

あったが良くお話しされるではないか。欠点は自分の得意分野は必死に取り組ま

れるが、やや苦手な分野はしり込みされる傾向があった。その後も何回となくお話

の機会があり、ずばりこのことを指摘させていただいた。部下の方々に彼の様子を

尋ねたが、この頃なんでも自分の分野として取り組まれているらしく、部下の方々

からの評判もすこぶる良い。しばらくしてそのリーダーのメンバーのヒアリングが

始まった。そうすると必ず事前に私にメールが入り、各メンバーの最近の様子や良

いところが記載されているし、最後に「よろしくお願いします」と結んである。

個別ヒアリングは数回実施するのだが、毎回メールが入るし、その時々のメンバー

の様子も記載されている。このようなメールをいただくと個別ヒアリングが非常に

進め易いのは言うまでもない。私も短くコメントしたメールを返すことにしている。

要はこのリーダーは各メンバーに関心があるのだ、即ち関わる心を持って指導に当

たられている。メンバーもそのことを良く理解しているので、このチームはヒアリ

ング以来、非常にスムーズなチーム運営がなされるようになった。リーダーにはこ

のような「熱意」が欲しいものだが、実際は自分のことだけを考える人が多い。

またある時に別のリーダーがおられたが、彼も非常で熱心に部下思いである。しか

し残念なことに部下からの信頼感は薄い。各メンバーにヒアリングで聞いてみると、

良く話は聴いてくれるが、答えが返ってこない、考え方がブレルと言うではないか。

そのことをリーダーにストレートにぶつけてみた。最初は納得されない様子だった

が、自分でも感じられることがあったのか、素直に意見を聞かれるようになった。

その後は素晴らしいリーダーとして活躍されている。ことほど左様にリーダーにも

いろいろなタイプがあり、どのタイプが正解とは言えないが「気づく力」を持った

方が大きく伸びられることは間違いない。

2012/10/10 08:48

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