人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2013年1月30日

楽しい研修(ビジネスサプリメント534号)

ご支援している企業の2回目のリーダー1日研修を行った。もちろんノウハウ

(どうするのか)ではなくノウファイ(なぜするのか)に重点を置いた研修で

ある。まずトップがリーダーに「経営者意識」をもって欲しいと言う熱い思いを

語ってもらった。そしてそれを受けてリーダーとして「プロ」になり「自立マイ

ンドの醸成」の重要性を考え、そのためには「何故そうしなければいけないの

か?」「そのためには自分たちはこのようにしたい!」と皆で話し合っていただ

いたのである。班別に分かれた時は、もう自然にリーダーが決まっており、

「ワイワイ・ガヤガヤ」の活発な話し合いが始まった。お互いに良い意味で指摘

しあっている。グループ発表と言う形はとらず、精神論や抽象的な言葉ではなく

各自3分で「自分はこれからどうしたいのか」を発表する。「さぁ誰から?」と

私が言うと、驚いたことに半分以上の方々が手を挙げられるではないか、公平に

順番を決めて発表、2分半でベルがなるが、殆どの方は時間通りに力強い発表が

続いた。やや抽象的な部分は発表後に他の人達がコメントや質問する、そしてそれ

に対して答えると言う理想的な形で進んだ。そして整理されたことが「明日からの

自分の行動目標」として、全員にも共有されるのだ。研修途中に若くして起業した

人のお話を聴く時間もつくったのであるが、実践経験でありかなりのインパクトが

あった。続いて「お互いの部門間のコミュニケーションを良くするために?」と

言うテーマで話し合ってもらったが、「発信力が足りない」となり、そのための

意識喚起と仕組みづくりを考えてもらった。そして明日からどれだけ実践できる

のかを検証する機会もつくることになった。最後にはお互いにペアになってもら

い「相手の良い部分を褒めあってもらう」と言う場面も作った。人間は悪い部分に

とらわれて、良い部分を見ようとしないものである。ある新聞に「褒めて商売

繁盛」と言う記事があったが、褒める言葉を「コンプリメント」と言うそうだ。

実際に行ってみるとみんな笑顔であり、ニコニコされている。参加者から研修を

見ておられるトップとナンバー2の方々にもやって欲しいとのリクエストがあり、

お二方にもやっていただくと言うハプニングもあった。1日であったが参加者の

方々はあっと言う間に時間が過ぎたようだ。この研修で感じたが参加者には全く

「やらされ感」はなく、何か楽しんでおられる。このような研修こそ継続して

取り組み、各人が自分の目標をポジティブに捉えて実践に結び付けて欲しい

ものである。

2013/01/30 16:22

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